29【ポエム】君

未来が終わる

時が止まり
世間は騒ぐ

人々があくせく歩く中

君は立ち止まり
誰かに踏まれた一輪の花を
励ますように、すくいあげ、太陽の方に向けていた

その姿が

灰色の世界の中で
唯一 僕にカラーで見えた
 

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